
「速さという価値」を 沢根スプリング 沢根孝佳(さわね たかよし)さん
ラジオ書き起こし版の第4弾は、2022年の年末に放送された沢根スプリング株式会社の沢根 孝佳(さわね たかよし)さんご出演の回(3回分)をお送りします。過去の書き起こし版は第1弾の1(前半)、第2弾の1(前半)、第3弾の1(前半)をご覧ください。
今回は放送第2回目の後半部分をお送りします

司会:壹岐敬のイキイキラジオ「未来への種まき」。今日は、静岡県浜松市が本社の、沢根スプリング株式会社・会長の沢根孝佳さんをお迎えしています。
沢根:趣味の一つに実はマラソンも。45ぐらいから・・。2000年にシドニーオリンピックで高橋尚子選手、Qちゃんが金メダルを取ったとき、あの後の優勝インタビューを聞いて、あっと思って、マラソンってこんなにいいんだって思って、そこから私のマラソンのスタートでした。
司会:実はオートバイも乗ってらっしゃるんですよね。沢根会長。
沢根:趣味はバイクもあって。
壹岐:今日もだって浜松からバイクで来たの。
司会:そうなんですね。それをご紹介していませんでしたが。浜松から岡山までオートバイで高速道路何時間ぐらいですか?
沢根:まぁ距離にして425kmぐらいでしたね。5時間ぐらいですね。
壹岐:以前も我が社にお越しいただいたことあるんですけどその時もバイクで来られてビックリしましたね。
沢根:すみません。
壹岐:駅にお迎えに行くからって言ったらいやバイクで行くからって。えーって。すっごいデカいバイクですよね。
司会:カッコいいです。
沢根:いやあの、私だけじゃなくて実は家族みんなバイク好きなんです。亡くなった親父も。でも60歳でパっとやめてゴルフに変わったんですよね。私はもう高校三年生の時に免許を取って、途中でちょっとやめて、リターンライダーでずっと今まで乗ってます。楽しいですよバイク。
司会:あちこち行かれるんですか?いろんなところ。
沢根:地元のツーリングクラブ、約20名ぐらいで年3回皆さんと行ってます。
壹岐:ツーリングの人って結構どこでも行きますよね。何人か知ってますけど皆あの、船乗って北海道行ったりね、そこからまたずっと走られたりしそういうパターンですよね。
沢根:はい、バイクも大好きです。あとマラソンと。あと実は飛行機が好きです。飛行機は乗るのが好きなんです。旅客機に乗る、空港にいるのが大好きなんです。なんかあの空間が。実はいろいろ計画をしてます。
司会:沢根スプリングのバネは航空機には使われているんですか?
沢根:や、飛行機には残念ながらまだ使われていませんが、今最近は医療。医療関係にはすごく力を入れてやってます。
壹岐:じゃあちょっと話を元に戻して。前回の流れで言うと、見込み産業的なものに転換されたと。こういうのって日本のバネ屋さんとしてはほんとに画期的っていうか、初めて・・。
沢根:そうですね。我々の業界自体が99.9%受注生産。いわゆるお客様から言われたものを言われた通りに作るというビジネスモデル。今はですね、受注生産モデルも半々ぐらいですかね。
壹岐:そのネーミングをストックスプリングスという。
沢根:そうです、はい。ストックスプリングスというブランドでやっている。
壹岐:沢根さんのところが一応メーカーで、サミニという会社が通販の販売をやっている。
沢根:そうですね。
壹岐:だからスタートされた時は本当にインターネットがまだまだ普及するには10年ぐらいかかりますよね。
沢根:だからそういうホームページだとかね、そういうのもすごく分からないなりにいろいろ挑戦をしてきたのかなと思います。
壹岐:多分その少量多品種であったりとか、売り先がものすごくあれされてるって意味では、某コンピューター会社にいらっしゃったデータベース的な発想っていうのは役に立たれたんじゃないですか?
沢根:すごい勉強になってますよ。
壹岐:ですよね。そういうのがベースにある人って当時あまりいなかったですよね。
沢根:だからいかにそういう、今でいうとITをどうやって利用するかとかですね。大事だと思いますね。
壹岐:やっぱりその、ビジネスモデル変えたっていうと思いつきでやったり、思いつきでやる人は大概時流に乗ろうというフォローウィンドに乗ろうっていうんだけど全然関係ないですよね。なんか、沢根さんなんかがやられているのはどっちかというとニューフロンティアというか、全くないところを切り拓いていくような。それが未来の・・この番組「未来への種まき」っていう番組なんですけど、それに繋がっているという感じがすごくするんですよね。
司会:バネ一本を、普通に買えるものだと思いませんでした。何かこうスプリングが壊れたら、持ち込んで業者さんに直してもらってっていうのが普通だと思っていたんですけれども、一本から買う方がいるってことですよね。
沢根:本当に多いですよ。もっと言うとエンドユーザーさんじゃなくて、工具屋さんみたいなところからの注文って意外とあるんですね。大体ものづくりの会社って、出入りの工具屋さん業者さん必ずいるんですね。でバネ一本欲しくなった時に、直接バネ屋さんに頼むと、まぁ口座の開設とか面倒くさいから、工具屋さんに頼んでこれ一本どこか早く作るところへ頼んですぐ入れてもらって、というそういうのも随分あって。工具屋さん経由っていうのも今でもまだありますけれども。
壹岐:ちょっと話が前後して恐縮なんですけど、全く売れなかった時代が5年ぐらいあったと。その間は、沢根さんは信念持たれてたと思うんですけどお父様はいかがだったんですか?
沢根:親父は親父で、やっぱりさっきのお話じゃないけど見込み客のリスト作りとか、DMの方に力をすごく入れてましたね。
壹岐:じゃあやっぱりお父さんもそういうのにはこれは間違いないっていう何か夢というか希望を抱かれてらっしゃったんですね。
沢根:それから親父とも僕アメリカに行きましたんで、連れて行って。
壹岐:こういう事例があるんだと。
沢根:はい。こういうことやってって言って。
壹岐:でもそれが軌道に乗り始めた時は嬉しかったんじゃないですか。
沢根:それはね、もう本当に。将来ひとつの柱になると思ってましたので。今それがなかったら今の当社はないと思いますよ。
壹岐:そうですよね。今はそういった形態の通販的な小口のやつの比率というと8割、9割・・?
沢根:いやぁそんなにはないですよ。半分以下です。だいたい小口が大体6割で、量産が4割ぐらいというのが直近の。小口の6割のうち、通販がおよそ半分ぐらい。あとの小口は何かというと、もう在庫を持って売るという時代ではなくて、いかに受注生産を今日受注した、明日作って出すというものづくり。
司会:大変そうですね。
沢根:それを今やってそこそこもう出来るようになりましたので。
壹岐:収益的にはどうなんですか?通販事業の収益と、量産型の・・。
沢根:まぁ小口の方が利益率は高いですね。ただ小口は先ほどのお話のように、お客さんの注文をもらうことがすごく大変なんで。ここがネックになりますね。そういうデータベース作って、売れる仕組みちゃんと作らないと、なかなか回っていかないのかなと思います。
壹岐:まぁでもやっぱり、先ほどおっしゃってた、価格じゃなくて品質・・品質でもないですよね、速さっていうので。
沢根:はい。品質ってもう良くて当たり前じゃないですか。
壹岐:速さを価値の源泉にするっていうのはやっぱりコロンブスの卵ですよね。
司会:業界的には注文してすぐ翌日に届くっていうことはあまりないんですか?
沢根:あまりないと思いますよ。よく展示会なんか行くとね、多品種少量生産承ります、超短納期だとかありますけども、具体的じゃないんですよね。
壹岐:僕今のでね、翌日で業界に革命を起こした会社を思い出したんですけど、それが多分できるようになったのは、その会社がそれを始めたからですよ。クロネコヤマトが始めなかったら翌日届かないですよね。
司会:確かに、宅急便。
沢根:壹岐さんの今おっしゃるように、やっぱりそれはインフラがあるからですね。やっぱり電子メールっていうインターネット。宅配便というここがなかったら今の仕組みは成り立たない。
壹岐:それまでは大口の輸送でやってて、そっくりですよねそういう意味では。多分あのクロネコヤマトが立ち上げて倒産寸前になって苦肉の策で始めたのに、最初もう全く注文が取れなくて、注文は取れないわ運輸省から認可は降りないわ、どうしょうもなかった時に、ものの本によると小倉昌男さんが三越が1番の大口先だったのをやめたんですよね。もう大型の荷物はやらないっていって。東京あたりのドライバーを全国に分散化させて、お前たちが一軒一軒回って注文取れって言って、それがスタートだったって。っていう話を聞いて。その時の合言葉が「翌日届ける」。
司会:今では普通になりましたけれどもね。
壹岐:いやーだから、大口荷物をまとめて注文取ってやるっていうのを、個人客から集めるって。そのスピードを価値に変えたってことですよね。確実に着くっていったらそれは郵政省に頼んでね、当時はだって郵便局とか日本通運とかああいうところに頼むしかなかった。でも翌日絶対着かなかったですよね。でもそういう意味じゃあ沢根さんもやっぱり本当にクリエイターでらっしゃいますよね。
沢根:そんなことないですけど。まぁ我々は、まずは日本で、バネの通販の地位というのは大手どころが3社ぐらいありますけども、その3本の指に入ってやっているんですが、でもここもやっぱりもうそろそろ壁に当たってきたのかなと思って、次のことを色々考えてやっていますけどね。
司会:さぁでは、次に何をなさるのか、というお話は、次回持ち越してもよろしいでしょうか。静岡県浜松市が本社の、沢根スプリング株式会社・会長の沢根孝佳さんにお越しいただきました。次回もご出演どうぞよろしくお願いいたします。
沢根:よろしくどうぞお願いします。
司会:ありがとうございました。