
「やらまいか」 沢根スプリング 沢根孝佳(さわね たかよし)さん
ラジオ書き起こし版の第4弾は、2022年の年末に放送された沢根スプリング株式会社の沢根 孝佳(さわね たかよし)さんご出演の回(3回分)をお送りします。過去の書き起こし版は第1弾の1(前半)、第2弾の1(前半)、第3弾の1(前半)をご覧ください。
今回は放送第3回目の前半部分をお送りします。

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司会:壹岐敬のイキイキラジオ「未来への種まき」。今日は、3回目のご登場です。沢根スプリング株式会社・会長の沢根孝佳さんです。沢根会長、今日もよろしくお願いいたします。
沢根:よろしくどうぞお願いします。
司会:改めて、沢根スプリングのご紹介を簡単にします。1966年創業。静岡県浜松市に本社を構えるバネの専門メーカーです。バネ一本からでも受注し、最短当日出荷の通信販売は業界の先駆けでいらっしゃいます。
壹岐:沢根さん前回ですね、やっとその通販事業、我が国初のバネの通信販売というのが、徐々に軌道に乗っていって、今もそれがずっと続いてらっしゃるという話があったんですけど、今日はですね、今後どういう事業にっていうのもあるんですけど、もうちょっと手前の話っていうか。この番組の主旨の一つである、人を大切にする経営を広めるっていうのがあるんですけど、坂本先生とはどの辺でお知り合いになられたんですか?
沢根:坂本先生は静岡県のご出身で、私も静岡県。坂本先生は今焼津市、私は浜松市なんですが、先生今は人を大切にする経営学会の会長さんであり、いろいろなお仕事をされているんですが、私が出会った時は、静岡県の県の職員だったんですね。
壹岐:あ、じゃあまだ浜松の大学の先生になる前!
沢根:だから具体的に言うと、今で言うと中小企業振興公社とか、振興財団だとか、各県単位で中小企業を支援する組織。その時に出会って、うちの親父とはすごくよくお話をされていたりして、今は坂本先生8000社ぐらい見られているっていうんですがその当時から県内企業をずっと見ていて、当然うちにも来たりして、まぁいろいろ
壹岐:その頃からの付き合いなんですね。
沢根:だからもうすごい長いですね。怖い先生だなと最初思ってましたけど。
壹岐:僕も以前この番組出ていただいた時にね、先生大学の教授になられたのってもう50近くになられてからで、ずっと役人のそういうことをやってたって話だったけど・・。
沢根:指導調査課長さんっていうぐらいの立場で、県内企業を動いてましたので、当然業績をアップするにはとか、ユニークな研究開発型企業の育成とか、まぁそういうところで我々も県が指導するそういう静岡県研究開発型企業研究会、とかね。そういうメンバーに入って、先生のお話を聞いたり、どこか視察行こうよって、こういうことを私も若い時から一緒になってやっていて、先生が浜松の大学に入った時からは、逆に先生と一緒に今浜松で静岡県中小企業経営革新公団、壹岐さんもメンバーになっていただいて来ていただいてますけどもその会ももう18年ぐらい前から先生と一緒に県内企業を元気にして、もっといい会社を作るためにまぁやろうよと・・・。
壹岐:あれは沢根さん最初っからもう・・?
沢根:はい、先生と私と、あと行政が絡んでたんですがすぐ行政引いてしまって、先生と私で18年ぐらい前から、まぁ隔月ですね、年6回ですけどもね。
壹岐:最初何社ぐらい参加されたんですか?
沢根:最初はどうでしょう、20人かそこらぐらいからスタートしたんじゃないかなぁ。
壹岐:だって今みたいに先生も本書かかれてたわけでもなんでもないですよね。
沢根:だからあの、大学の先生をやりながら、そこのゼミ生と一緒になって色々見学を僕らもついて行きました。先生は「中小企業論」とかそういうところの話ですね。
壹岐:そういう意味では、沢根さんから見て、坂本先生がここまで有名になるっていうかね、どうですか・・?
沢根:ビックリしましたけど。すごいなぁと思いますけどね。やっぱり先生も、愚直にコツコツ、コツコツ、一つのことをめがけてやっているっていう姿ですよね。僕はあの、こんなこと言って失礼かもしれませんけど、私もそうですけども、年をとってくると物の見方、考え方ってやっぱりどっかに転機があると思うんですね。先生もどこかで、あぁ人を大切にしないといけないなぁっていうところに気づかれた企業が多分、僕は先生の口からは聞いたことないんですけども、多分あの会社かなぁと思っている会社があります。
壹岐:本の流れ的に言うとね、理化学工業さんとかね、ああいう・・。あったんでしょうね。周りの職員さんもそうだったのかもしれませんけど。
そのところ一緒に企業訪問に行かれるとかいうことは・・。
沢根:しょっちゅう行ってましたよ。浜松の文化芸術大学の学生さんと一緒に、いろいろなところに連れてってもらいました。
壹岐:それは全国各地?
沢根:全国です。それこそ知覧も行ったり。
壹岐:あ、その頃から行ってたんですか知覧に。
沢根:ああいうとこも行って。お茶屋さん行ってみたりとか。それこそ今お話に出た理化学工業行ってみたりとかいうのも連れてっていただいて、すごく勉強になりましたけどもね。
壹岐:その後福井に行った時もずっとお付き合いはあったんですね。
沢根:ありましたね。先生戻ってこられますけどね。すぐに泊まってこないですぐ家に戻るタイプなので・・。
壹岐:あの、本が最初に出てそこそこ有名になった時はどうだったんですか?沢根さんとかから見てて。
沢根:すごい人だなぁとは思いますけれども。あれ、第1巻ってすごくこうセンセーショナルに売れたじゃないですか。売れたって言い方失礼かもしれませんが。有名になりましたんでね。人としてどうあるべきかっていうのをすごくこう先生自身が感じて色々な会社を見てきて、そういうことをストレートに具体的に会社の実名を挙げて書かれたのはすごく感動されたんじゃないかなと思いますけどね。
壹岐:私にしろ、例えば~~の樋口さんにしろね、さくら住宅の二宮さんとか色んな方いらっしゃいますけども皆大体本を読んで、メール書いて先生から電話かかってきてとかそういう出会いの人が多いんだけど沢根さんはほんとオリジナルメンバー。
沢根:うちの親父とすごくいろいろお話をよくしてましたんでね。
壹岐:そういう意味では本当によくご存知のあれなんでしょうけど。その、沢根さんがそういう中で、モデルにした会社みたいのはあったんですか?
沢根:僕はいろいろ先生と一緒に見学視察会、参加させていただいて、1番心にスッと来たのは伊那食品さんかなぁ。わかりやすい。
壹岐:やっぱり伊那食品さん。わかりやすいですよね。
沢根:もう、うちなんかぐちゃぐちゃ周り一杯書いてあるけど、やっぱりわかりやすい。あそこは凄く学ぶところですね。
壹岐:ある意味、バネもあれかもしれませんけど寒天なんてもっとなんか、衰退産業っていうかねえ・・。それは一緒に通って塚越さんの話とかを聞いて・・?
沢根:はい、先生と一緒に、グループで塚越さんのお話を聞いたりして。なんてすごい会社があるんだなぁと思って。
壹岐:もうその頃は結構大きくなられてたんですか?かんてんぱぱガーデンみたいのできたりして・・。
沢根:大きくなってましたよ。塚越さんも随分若かったと思います。
壹岐:で、2014年に日本で1番大切にしたい会社大賞を受賞されたっていうんですけど、それは別にその、何ていうか取ろうと思ってとかそういう感じじゃないですよね。今の流れで言うとね。
沢根:いやぁもう全然、うちみたいな会社なんて全然まだまだ、そんなレベルではないなと思っていたんですが、ただ実際にやってきたことで、表向き、見える部分では、残業が極端に少ないだとか、有給休暇の取得率も90%近いとかっていうところが、まぁその時代だとまだ働き方改革の前ぐらいで、働け働けって時にまぁこんな会社もあるんだなっていうのが評価されたのかどうか分かりませんけども。
壹岐:そういうののヒントっていうのはやっぱり、伊那食品さんであるとか、まぁお近くで言うと未来工業さんであるとか、そういうところがへ~~って感じで、やっぱりこうなりたいなというのがおありだったんでしょうか?
沢根:それはもう本当に。やっぱりそうやって他者を見て、感じるところは凄くありますね。
壹岐:沢根さんのところでもう一つ特筆すべきは、というとあれなんですけど従業員さんにどういう教育をされているかっていうかね。技術的なものは色々あると思いますけど、それ以外には何か・・?
沢根:あの、私自身はあまりこうせえ、ああせえと言うタイプではないんで、もう好き勝手にやってるっていう感じなんですね。何かをやりたいって言えば、ああやっていいよって・・。
壹岐:あのね、僕沢根さんとこに行く度になんか、スポーツジムができてたりとか、いろいろ会社の周りが変わってるじゃないですか。あの辺はどうなんですか?
沢根:あれはだから、そういうのをやってもいいかって言って、あぁ良かったらやったらって・・。去年、1年ぐらい前から始めたキャンプギアのラインも、社内にキャンプオタクがいて、同じ金属に限定したキャンプグッズを自分たちで作って、今はB2BだけどB2Cでやりたいと。やらせてくれんかっていうんで、やってみたら~って話ですね。でそれをやることで、あぁB2C向けにはこんな大変さがあったり、代金の決済も通販にはない代金決済もやらなきゃいけないとか、勉強になるじゃないですか。そういうぐらいですね。だから今はほとんど会社のことは、新しい三代目がやってきてますので、まぁ彼のやり方でいろいろ四苦八苦やってるっていうのが現状ですかね。
壹岐:じゃあ特にその教育カリキュラムみたいので組んでらっしゃるっていうのは・・。
沢根:よその会社もたぶんやってないと思うんですけど、もう15,6年、もっとやってるかな・・・毎週木曜日の4時から5時は沢根塾っていうのやってるんです。
壹岐:あ、ですよね。
沢根:そういうのをやって、自分たちでテーマを決めて自分たちがこの指とまれで集まってもらって、一方通行の話は誰でもできるけども、双方向でやろうという話。
壹岐:それは何時間ぐらいやるんですか?
沢根:1時間だけです。たった1時間だけです。最初のうちは固い話ばっかりやってたんですけど、最近すごく柔らかい話を・・。いろいろ考えてやってくれてます、総務と。新しい社長がこういうテーマでやったらどうかとかですね。私なんかには全く考えられないような・・。
壹岐:なんか坂本先生の本を輪読するとか、そういうやつじゃないんですね。もうちょっと幅広く。
沢根:そうですね。幅広くですね。やっぱり会社の中でテーマとしては、事業としては世界最速工場なんだけども仕事を楽しくしたいと。それじゃあどうしたらいいかと。やっぱり人間関係、信頼関係なんだよねと。信頼関係を醸成するには何をやったらいいのかな、と。っていうような話ですよね。そういうことも凄くやっていて、私なんか50何人ひとりひとりのことってあまり頭に入ってないんだけど、今の社長はすごくよく面倒見てたりしてるし、これもまだ若いんで、これからどうなっていくかわかりませんけども、やっぱり一所懸命にやるっていう、そういうのはすごく大事で、それは会社全体ではないけどポツン、ポツン、ポツンと出てきたのかなと、今こんな状態ですね。だからまだまだほんとに、色々課題山積の会社です。
壹岐:いやいやいや・・・。