
未来へと種をまき続けること 坂本光司さん
ラジオ書き起こし版の第2弾、今回も坂本先生がゲストです。3回に分けてお送りした回の第3回目の前半部分をお送りします。
また今回は特別に
鷹取 宏尚(たかとり ひろなお)氏 (人を大切にする経営学会 人財塾3期生 鷹取醤油/代表)
増原 敏夫(ますはら としお)氏 (人を大切にする経営学会 人財塾4期生 有限会社ネクサス勤務) にもご出演いただきました。
このシリーズについては当サイトのカテゴリ「新・生壹岐ですが」に分類してしておりますのでこちらをご覧くださいませ。またこの回のラジオ音源はこちらでお聴きいただけます。

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宮田:壹岐敬のイキイキラジオ「未来への種まき」。今日は前回・前々回に引き続き、「人を大切にする経営学会」会長、坂本光司先生をゲストにお話をお聞きします。坂本先生、よろしくお願いします。
坂本:こちらこそお願いします。
宮田:前回は坂本先生の書かれた本を元にいろいろなお話を聞いてきました。
壹岐:そうですね。コロナの中で先生あまり企業訪問ができなくなったので、書斎で一生懸命本を書かれてらっしゃいます。そのご著書の、前回も『価格で闘わない』という本を取り上げたんですけども、それ以外にですね、『新たな資本主義のマネジメント』とか、『会社の偏差値』とかですね、ちょっともう、本の話をしだすともう終わらないのであれなんですけど・・・。
先生はこういう「人を大切にする経営学会」の会長としてのお仕事・・というか、ボランティア活動というか。「人を大切にする経営学会」ってあるんですけど、それを商売にしてる人ひとりもいないので、本当に啓蒙活動みたいのをやってるんですけど、お仕事でもないんですけど、やはり先生でらっしゃるので、「会長」だとやっぱりピンとこないということでですね、学会主催の経営大学院的なものをはじめたんですけどもう5年ぐらい前ですかね。千葉商科大学さんで・・
坂本:4年前。来年で5年目だね。
壹岐:千葉商科大学大学院・中小企業人本経営プログラム長という長い、まぁ要するに坂本ゼミみたいなものですが、その辺のいきさつをちょっと教えていただければと・・。
坂本:全国に経営学部とか商学部とか、そのまた上の大学院のビジネススクールですよね。正直掃いて捨てるほどあるんですけども。そのほとんどが、効果効率学というかね。人をいかにこき使うかとかね。そういうことを教えている。1番大事なのが人じゃなくて利益だと。そんなことを教えているところがあってそれは違うと提唱するために学会を作ったんですよね。
で、これをさらに広めるためには、そういう経営を考える、あるいは実行する経営者とか指導者を育てる大学あるいは大学院があった方がいいんじゃないかといって、皆と相談をして作ったのが学会主導の大学院みたいな感じですよね。学会大学院というか。まぁでもあくまで主催は学会なものですから、どっかの大学と大学院と組んだ方が、より学術的で、公器性みたいなことができるんじゃないかといって、いくつかの大学に声をかけていたら、たまたま千葉商科さんの方でね、ぜひうちでやらせてくださいという話があって、それで今のところやってるということですね。
壹岐:全然ご謙遜でね、色々なところからうちと組ませてきてくださいと来たんですよ。私ちょっと知ってるんですけど。
坂本:そんな事ないですけど・・。それでね、今あの来てらっしゃる方は全国各地から人を大切にする経営学をとことん勉強したい、あるいは自分の会社でも取り入れたい、あるいは自分の会社が関係している人々に伝えたいって人々が、全国各地から集まって、北は北海道までいかないけど岩手県ですか。南は沖縄ですか。そこまできていて、一応定員は30人なものですから、30人でやっていて、平均年齢でいうと50歳ぐらいになるかと思いますけど。
壹岐:最初はね、先生は二代目養成塾を開かないといけないんだよなと。そういう感じで、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」とかを取られた会社の経営幹部の方であるとか、それからそういうのを目指している会社の二代目さんとか、そういう人をターゲットにしてるのかなと思ったら意外とそうじゃなくてね。士業の方も意外と来られてるし、どこで聞きつけたか分からないけど、以前この番組にも出ていただいた、鷹取醤油の鷹取さんも応募されてて。僕は、それまで鷹取さんのことは全然知らなかったんだけど、ある時坂本先生の塾、というか大学院に通われてるというので懇意になりましてですね。
坂本:今4年で来年5年めですけどね、岡山からは鷹取醤油の鷹取社長ですよね。
壹岐:鷹取さんなんか二代目でもないし、まぁ四代目ではあるけど事実上創業経営者みたいな人だし、本当に個人的なあれで申し込まれたということで、実は今日たまたまスタジオにもお越しいただいて・・。
鷹取:先月はお世話になりました。鷹取です。
宮田:はい、ご無沙汰しております。
鷹取:実は10年ぐらい前ですけど、「日本でいいちばん大切にしたい会社」っていう本、一巻だったんですけど、これを本屋さんでパラパラっと立ち読みしたんですね。するとですね、もうその場で号泣してしまってですね。もうその本を僕のバイブルにしようということで、それから7、8年経ったときにですね、たまたま坂本先生のご講演を2回連続で聞くチャンスがあってですね、先生はまったく、先ほどから言われてるようにまったくブレてない。言ってることが終始。
で、すごいなこの人は、と思ってですね、お手紙を書いたんですよ。1回目の講演の後も書いて、2回目の講演の後にも書いて。それからしばらくしたら、学会の三期の塾生になりませんかっていう案内が届いたんですね。で僕は高卒だったものですから、社会人大学院ということで大卒に限ると最初書かれていたんですが、ちっちゃな字でそれに準ずる経験があれば・・と書いてあってですね。じゃあちょっと応募しようということで、応募して、三期の塾生にならしていただいたんですね。
宮田:じゃあ今まさに通ってるってことですか?
鷹取:や、今は四期生で、僕は去年卒業したんです。
壹岐:でもこういう方が増えてきて良かったですよね、先生。
坂本:ね。毎月二日間ですか。金曜日と土曜日にかけてやるもんですから、東京にキャンパスがありますからね。遠い岡山から、しかも責任ある立場にある方だから大変でしょうけども、毎月東京まで通ってくれて勉強してくれましてね。
宮田:でも鷹取さんにとってはそれだけの価値は十分にあるというか・・。
鷹取:この経験とかこの教えを生かしていくってことをずっとこうやり続けるべきなんですよ。そういう人をどんどん増やしていきたくて、私たちはこの岡山とか備前とかっていう地域に向けてそういうことを発信していきたいんです。
ですから今年、いま四期生で私の友人の増原さん、また来期・五期目は私が一番信頼して可愛がっている後輩の石原伊知郎君がお世話になりますが、そういう形で次々通ってもらって。僕一人じゃなにもできないので、タッグを組んで、チームを組んで啓蒙とかそういうことがしていきたい。で、私たちがいい経営を実証するってことがまず必要なんですけど、それができた後に次々とこうなんですよってことを言えるようにしていければと・・・。
壹岐:企業のトップの人が良かったら部下に行かせるとかじゃなくてね、鷹取さんのご友人であるとか、そういう方にも広げようっていう素晴らしい取り組みですよね。
坂本:普通はね、自分がせっかく得た知見だから、自分のものにしてね、人には伝えないっていう人が多い中でね。まぁせいぜい今壹岐さんおっしゃったけど自分の会社のNo.2とかNo.3とかが一般的でしょうけど。地域が良くならなければダメだという考えが鷹取さんは持っていらっしゃるから、地域の中でやっぱり自分と同じような釜の飯を食べたような人をですね、人財塾に通ってもらって、地域を変えていこうというそういうことで、仲間を次から次に紹介してくれてるんです。
一人だと、限界があるってこと以上にね、あの人は変わり者だからで終わっちゃうんですよ。私なんかもね、若い頃もずっとそうですけど、ほとんど変人というかね、変わり者というか、何考えてるかわからんとよく言われてきましたけども、今そんなこという人って少なくなりましたけども。一人じゃなくて二人っていう意味がすごく大きいんですよ。べつに30人も必要ないと思いますけども、一人だとやっぱり限界がいろいろね。どんなにいいこといってもやっぱり限界があるんで。これが2人3人になると・・。そういうことをね、これは鷹取醤油そのものの問題じゃなくて備前という地域を良くしたいという思いが強いということじゃないですか。正しいと思いますよ。
壹岐:これね、そういうことが実現して広がっていったらすごいし、増原さんが今ちょうど来られてて、税理士事務所に勤めてらっしゃるんですけども、増原さんは純粋に鷹取さんの言葉を信じて・・。
増原:そうですね。私は鷹取醤油の社長さんがされる、されようとしてることが、それこそ今坂本先生が言われたようにこりゃ1人じゃ無理やぞと。で、その時に私はいろいろ備前市の会社さん回ることもありますので、広めていける立場は私だろうと。進めていかれるのは鷹取社長であろうと。その中で仲間が増えていけば、きっと備前市は強くなる。そうするとそこに住んでる人が幸せになるのでね。
壹岐:鷹取さんより立派だね。なんか・・(笑)。素晴らしい。
坂本:昨年も今年もリモートでね。ずっとリモートでやってたから。でもいよいよね。10月下旬から動き出してね。今月も遠くにみんなと合宿に行くんですけどね。ここのご縁がなかったら鷹取さんだけで終わっちゃうけど次から次にいろんな人を・・。ありがたい話ですよ。
坂本:未来への種まきは続きますよ。