
学会機関誌の発行とそれから 坂本光司さん
ラジオ書き起こし版の第2弾、今回も坂本先生がゲストです。3回に分けてお送りした回の第3回目の後半部分をお送りします。
また今回は特別に
鷹取 宏尚(たかとり ひろなお)氏 (人を大切にする経営学会 人財塾3期生 鷹取醤油/代表)
増原 敏夫(ますはら としお)氏 (人を大切にする経営学会 人財塾4期生 有限会社ネクサス勤務) にもご出演いただきました。
このシリーズについては当サイトのカテゴリ「新・生壹岐ですが」に分類してしておりますのでこちらをご覧くださいませ。またこの回のラジオ音源はこちらでお聴きいただけます。

坂本:未来への種まきは続きますよ。
宮田:まさに番組タイトルになっておりますけども。壹岐敬のイキイキラジオ「未来への種まき」。今日は、「人を大切にする経営学会」会長・坂本光司先生をゲストに、お話をお聞きしております。さぁ壹岐さん、番組も後半に差し掛かってまいりました。
壹岐:そうですね。3回出ていただいて、先生と話したら多分10回分でもすぐ終わっちゃうんですけど。
あの、もう一方で学会の方の活動もますます活発になって、「人を大切にする経営」という機関誌を今年から発刊するようになって。このコロナ禍の中で大変だなと思ったんですけど、素晴らしい取り組みですね。
坂本:なんかね、やり残してある仕事っていくつかある中で、一つは人を大切にするっていうことに特化をした経営雑誌をね、出したいっていうのが長年の夢と希望だったんです。これなぜかというとね、私も随分といろんな雑誌に原稿書いたり、取材を受けたり自分で買ったりしますけどね、いわゆる本屋さんで売ってる経営雑誌って、大変失礼な言い方ですけれども、こんなこと読ましていいのかなぁというですね、こんなこと教えていいのかなぁといったものが多くて、一言でいうと人をコストと見るような経営学書ですよね。
何とか世の中を変えたいと思って、やがて全国の本屋さんで、人を大切にする経営という雑誌がね、今は学会機関誌ですけどね、今は一般的に販売してませんけど、将来の夢はね・・。こういう雑誌もお金さえ出せばね、販売会社、例えば東版とか日販とかね、そういったところで出してくれるのは百も承知してるんですけど、私はむしろ街の本屋さんから、この雑誌をうちに置かせてくれっていってね、それがどんどん増えていくというようなね、強制的に市場を作るんじゃなくてそういう市場の作り方を私はしたいと思っていたんだけども。なかなか手間暇かかるし、政治の人がいるわけじゃないから難しかったんですけども、何とか機関誌をね、今年出して。一応年間2冊出す予定で、学会員しか読めない本ですけどネットでは販売してますから。「人を大切にする経営」で検索すれば、まぁ一冊1000円ぐらいだと思いますけどもきっとさっきの鷹取さんじゃないけど涙が出るような、そういう経営書で涙が出るってなかなかないと思いますけどね。人の心を揺さぶるっていうのが本当の経営学だと思いますけども。そんなのでね、ようやくなんとか出せて。11月に第二号が出てくるんですよね。
坂本:本当はね、ちょっと余分な話であれだけど、もう一つやり残した仕事があるんですよ。その方が大ごとですね。でもそれは死ぬまでやり切れるかちょっと心配ですけど。辞典を作りたいと思っていて。
壹岐:あぁ、例のね。
宮田:おぉ~。
坂本:経営学用語辞典。間違っているんですよ辞書が。例えば辞書にはね、社長の給料は高ければ高いほどいい、社員の給料は安ければ安いほどいいって書いてあるから、私と違いますから。経営原則がね。辞書が間違ってると、世の中が狂っちゃうんです。これもね、何百ページってなるんでしょうけど、これは命ある限り間に合うかなと思っているんですけど。
壹岐:よーく読むとドラッカーの本なんかには、坂本先生と全くおんなじことが書いてあったりするんだけど難しすぎるんですよね。ちょっと表現が難しかったり英語でむしろ読んだ方が読みやすかったり。ちょっとやっぱり皆難解であれなんだけど、坂本先生のは事例も分かりやすいし、それを逆に原則化してくださっているので、誰でもすっと入ってくる。経営学だから難しくないといけないってことはなくて、誰でもわかるような言葉で誰もが実践できるような内容にしたいというのが多分先生の思いなのかなぁと思って。
で、この100ページほどの冊子なんですけども、もうなんか見てて、無駄な部分がないっていうかね・・。なんじゃこりゃと思って。普通ほら雑誌って、読みたい記事って多分せいぜい2つか3つなんですよ。最近のトレンドは!とかそういう話がほとんどだったり、失礼だけど誰が書いてるのかな、みたいなどうでもいいような記事、ビジネス書もあるんですけども。本当にこの雑誌は、どのページを見ても無駄がないと言いますか、皆さん原稿料のために書いてる人が1人もいないわけで・・。みんなここに寄稿させていただくことが名誉だとかね。本当にお役に立てればありがたいという気持ちで皆さん書かれてるので、そういう本もなかなかないですよね、今時。
坂本:私は、この雑誌の最高責任者なもんだから、120ページぐらいの雑誌の原稿をね、一応全部見なきゃいかんじゃないですか。責任者だからこんなこと言っちゃいかんなというのはカットしなきゃいかんし。
雑誌の中に「感動エピソード」ってコーナーがあるんですよ。そこに、増原さんと同期の静岡県セイブ自動車学校の早川さんね。彼の会社の創業に関するエピソードが書いてあるんですよ。私それ見て涙がとまんなかったですよ。読んでから、すぐに「あんた苦労したってことは知ってたけど、あんなにも苦労してたのたか・・・」って言って、「苦労したんだなぁ。ところで弟さんと妹さんは元気でやってるんだろうな」って話したら、「お陰様でそれなりに元気ですよ」って言ってたのでね、あぁ安心したっていうことがありましたけど。大学院に来ているのは、その静岡で1番大きい自動車学校の次期社長さんですけどね。
壹岐:雑誌に登場するお父さんは、坂本先生のゼミ生で。あの方は本当に苦労されてらっしゃいますね・・。
坂本:お父さんがねぇ・・・。九州出身でねぇ。雑誌にはその頃のことからずっと書いてあるんだけどね、この人の人生はなんだこれはっていうぐらい・・・。戦後のどさくさの時ですから・・。
壹岐:けっこうね、そういう話を誰にも言わないで頑張ってきた人が、先生には、全部あからさまに話すっていうね。
坂本:この人になら言えるって思うんでしょうかね。
壹岐:あれですね。今まで「日本でいちばん大切にしたい会社」なんかで先生がいろいろ会社を紹介されたけど、皆さんご自分の筆でそれを書かれているっていうのはより一層嘘がないっていうか・・いや先生も嘘はないけど、良いですよね。
坂本:来年3月に、今の四期生と一緒にね、また本が出ます。それはね、感動エピソードに関する43の事例があって。ほとんどの人が涙するっていうね。
壹岐:それも鹿児島の障がい者の方だけでやってらっしゃる出版社で出版されるわけですね。
坂本:もちろんどこの出版社とは言いませんけど、ある程度の出版社が出してくれるっていうんだけど、そこで出すよりはね、精神障害者の方が一生懸命本作りしているところに注文を出す方が、私たちの言いたいことやりたいことを現実にできるんじゃないかと。あえて意識的にそういう会社に出すという。普通は出さんと思いますよ。でも私たちはあえて・・お金儲けは考えてませんから。それも学会の仕事だと思います。今の学会大学院の学生たち全員が参加して本を作るっていう。けっこういろんなことやってるんです。
壹岐:ってことで、来年に向けてもね。人を大切にする経営がこの岡山を中心に発展していければいいなと思っております。また、引き続きご指導よろしくお願いいたします。
坂本:はい、こちらこそどうもありがとうございました。
宮田:ありがとうございました。ということで壹岐敬のイキイキラジオ「未来への種まき」。3回にわたって、人を大切にする経営学会・会長坂本光司先生にお話を聞きました。先生、ありがとうございました。
坂本:はい、こちらこそありがとうございました。
壹岐:皆さん、ありがとうございました。